印刷に適したデータ変換について
PDF/x1aとは
PDF/xは印刷入校用の統一フォーマットとして、2001年にISO(国際標準化機構)に認定されたPDFのフォーマットです。
印刷の際に問題が少ないように、カラー、フォント、画像などの設定を制限し、印刷までの工程をスムーズにします。
いくつか種類がありますが、現在一般的に広く利用されているのはPDF/x-1aです。
メリット
- 現在使用されている多くの出力機に対応しています。
- 透明効果が分割処理されますので、トラブル発生がおさえられます。
- フォントは全て埋め込まれ、埋め込み出来ないフォントは使用できないので、文字化けの心配がありません。
- RGBはCMYKに変換されますので、意図しない色になる可能性を防ぎます。
- 変換の際、自動的にデータサイズが圧縮されるので、比較的軽いデータになります。
デメリット
- 画像解像度の制限がなく、低解像度の画像も使用されます。
- データの訂正があった場合、PDF上で編集をする事が出来ないため、作成した環境に戻って、もう一度PDFを書き直す必要があります。
- 印刷では表現できないような線幅の細いものがデータに存在しても、PDFは作成されます。
- RGBは変換によってなくなりますが、特色はそのままPDFに書き出されます。
- 特色のデータをCMYKで印刷した場合、特色部分が抜けてしまいます。
印刷用データのカラーモードはCMYK
Adobe系にソフト(Illustrator、Photoshop、InDesignなど)でデータ作成する場合のカラーモードはCMYKで設定し作成してください。
Microsoft系(Word、Excel、PowerPointなど)はRGBでしか作成できませんので、データ変換の際にCMYKに変換いたします。そのため、くすみなどが発生いたしますが色の再現色域が違うためとなります。
RGBカラーとは?
RGBカラーは、光の三原色「R(赤)・G(緑)・B(青)」のことです。
PCのモニターやデジカメ、スキャナなどは、このRGBカラーで色が表現されています。
発光する可視光線で光が何もないときは、暗/闇。
すべての色が目に入って来た時は白になります。
CMYKカラーは、色料の三原色「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)」のことです。
印刷の場合、紙は白です。すべての色が掛け合わされれば、理論上は黒になります。
CMYで黒になるはずですが、不純物(紙の色)が混入して光を反射してしまうので「黒」を加えて、CMYK(プロセスカラー)の4色で印刷(プロセスカラー)します。
PDF/x1a書き出し時のチェックポイント
![]() | 特色が使用されていないか、使用されていたらプロセスカラーに変更。 |
![]() | フォントがアウトライン化されているか、もしくは埋め込まれている。 |
![]() | 画像の圧縮設定で、大幅に画像が劣化する設定を選択していない。 |
![]() | 透明の分割・統合オプションの設定が高解像度になっている。 |
![]() | 仕上がりサイズ、裁ち落としサイズが設定されている。 |
面付け/各出力
Trueflow Client vor 7.3
製作・編集で作成された(PDF.PS.EPSなど)データファイルの面付け,背丁の配置、DDCP、CTP、フィルムの出力、アウトラインPDFの作成までさまざまな出力を一手に引き受けています。
全てが途中行程に位置するので、後行程が作業しやすい様、つねに一歩先を考えています。